ソーシャルワーカーの山野良一氏の著書である「子供の最貧国・日本」という書籍を読みました。
そこで目にしたのは、日本の一人親家庭の貧困率は主要先進国No.1であるというデータであり、1980年以降右肩上がりに上昇しつつある子供の貧困率の推移です。
著書の中では、貧困という観点から子供達に与える影響はどのようなものか、また貧困がもたらすものは何かというのがケースとデータを用いて示されています。
また、著者自身が見てきた児童相談所で出会う困窮状況の家庭の例も示されています。
近年、この不況と就業難により、生活保護の申請数が年々増加しているというニュースをこの間見ましたが、一般家庭での経済難のいきつく先には子供達への悪影響というものがあるだとこの本を読んでつくづく思い知らされました。
日本では、派遣村などで就職難の問題は取り上げられたりしていますが、実際には目に見えない部分での問題は多く存在しているんですよね。
ちなみに、OECDが定める日本での貧困ラインは、親子二人世帯では可処分所得で年収195万円、親二人・子一人世帯で239万円、親二人・子二人世帯で276万円だそうです。
二人親家庭と一人親家庭で見ると、実に一人親家庭は二人親家庭に比べて5倍も貧困率が高くなるというデータもあるそうです。
たしかな因果関係があるかどうか証明されていないかもしれませんが、日本では子供の貧困率の上昇に伴い、児童相談所における児童虐待相談件数も右肩上がりに上昇しています。
この書籍の中で、貧困家庭にある親は「働けど働けど暮らしが楽にならない」という状況でストレスを感じ、子供達に悪影響を与える例があると書かれていますが、これが児童虐待に繋がる一つの要因でもあるのかなと思います。
日本では、小泉政権だったかの時に派遣法を改正し、企業側の要望に応え製造業に派遣を適用するようになりました。その結果、派遣労働者数は大幅に増え、非正規労働者の数が増えたのです。
こうしたことが、今の日本の子供の貧困率の上昇等といった問題にまったく無関係であるとは僕には思えません。
貧困は様々な悪影響を及ぼします。
経済状況悪化によるストレス、ストレスによる子育てへの悪影響、経済的問題による親子の別離、ストレスが重なることによるうつ病患者の増大、自殺者の増大(※)などです。
※年々増加している自殺者の自殺理由を見ると、経済・家庭問題が23%(健康問題に続いて2番目に大きな要因です)を占めています。
なんだかまとまりがなくなってきた(というか、最初からまとめようとしていないかも・・・)ので、今回の記事はここらへんで終わりにしますが、本当に今って生きづらい世の中になっちゃいましたね。少なくとも僕は日本は豊かな国だなんて思うことはできません。